できれば正しいことを行いたい
ただ、人生をふり返ってみれば
正しいことだけを行ってきたかというと
そんなことはなく
正しいことだけを行っていた人生なら
それこそが正しくない人生になっていただろう
歴史をふり返れば、正しくなかったことが
未来の正しいことへと導いてくれている
正しいと思ってやっていたことも
時間と、ともに正しくなくなり
正しくなかったことも
時間と、ともに正しいことになったり
いまという視点だけでは、とらえられないものがある
正しいことを正しくやること
それが必ずしも正しいことではないという
パラドックスに陥る
正さを説いている人たちは
何をそこまで執着しているのだろう
正しいと思いたいという想いだけがあり
正しくないと思いたい想いがあるだけだ
結局ものごとは、全部中立
考えていくと、そこに辿り着く
これを読んだ人は
空(くう)に少し触れた気になれたのでは?